白山道奥公園は白山古道の途中に位置する緑豊かな公園です。公園の中には鎌倉時代のやぐら遺跡が残されており、全体が遺跡そのものといっても良い公園です。
白山古道 は称名寺から釜利谷南二丁目に現存する南北朝時代以来の古祠と考えられる白山神社に通じる道で、昔は尾根伝いに朝比奈から鎌倉へ抜けていた鎌倉街道と呼ばれる古道の一つです。嘉元3年(1305)に瀬戸橋ができる以前は、鎌倉と称名寺との往復にはこの道が使われていたようです。白山神社から磨崖仏の前を通り白山古道の山道を登りきりると、白山道奥公園の中にある「釜利谷やぐら遺跡11号」が現れます。やぐらとは、鎌倉、室町時代の納骨や供養のために方形に掘られた武士や僧侶達の墓で、鎌倉やその周辺に多く見られます。11号ヤグラの大きさは、奥行き24cm、間口173cm、高さ173cmで、建立当時に岩に掘り込まれた柱の跡などがいまでもはっきりわかります。公園の中を通る尾根道は今では行き止まりになっていますが、公園を抜けて山沿いに歩くと鼻掛け地蔵に通じる尾根道に入ることができます。
白山道奥公園は平成一年に宅地造成が行われた際に整備された公園で、近隣の方だけではなく鎌倉古道を散策される遠方からの方々にもご利用いただいています。
白山道奥公園愛護会は平成18年10月に「ウッドパーク金沢文庫自治会」のメンバーが中心となって結成した愛護会です。愛護会では公園にどなたにも使っていただける清掃用具を備え付け、 「できる人が、できる時に、できる事を」 をスローガンに、公園利用者の皆さん全員に自然な気持ちで参加いただける活動を続けています。堅苦しいきまりはありません。必ずしも愛護会メンバーに登録する必要もありません(登録いただいた方には各種のご案内をメールでお送りします)。月に一度の共同活動日の他は、"誰かが・気づいた時に・気づいた活動を"行っています。
皆さんも白山道奥公園に是非お出で下さい。 |